15世紀後半、「馬車の車輪の縁を形成する鉄板」を意味していました。これはおそらく、tireが「騎士の装備、衣服、覆い、装飾品」を指すように使われていたことから来ており(約1300年、tir)、attire(名詞)の短縮形と考えられます。つまり、車輪の「 dressing(装飾)」としてのタイヤという概念です。「tie-er」という説は否定されています。
Tire(名詞)はまた、15世紀後半に鐘の装飾的な金属縁を指すのにも使われました。また、中英語のtirement(約1400年、古フランス語のatirementから「装飾、飾り」を意味する)とも比較できます。さらに、tirewoman(1610年代「令嬢の侍女、他の人を着飾る女性」)や、舞台で俳優が衣装を着るためのtiring-house(1580年代)やtiring-room(1620年代)といった演劇用語もあります。
最も古い綴りはtyreでしたが、17世紀から18世紀にかけてtireに変化しました。しかし、19世紀初頭からイギリスではtyreが復活し、標準的な綴りとなりました。ゴム製のタイヤは、1877年から自転車(後に自動車)に使われるようになりました。tire-ironは元々、鉄板の一つを指していましたが、1909年までには片端が平らな鋼の棒で、タイヤと車輪を分離するために使われるものとして定着しました。