14世紀半ば、suggestiounという言葉が登場しました。これは「促すことや勧めること、特に悪への促し」を意味しており、アングロ・フランス語や古フランス語のsuggestioun(「ヒント」や「誘惑」を意味する)から派生しています。この語はラテン語のsuggestionem(主格はsuggestio)に由来し、「追加、暗示、提案」といった意味を持ちます。これは動詞suggerere(「持ち上げる、引き下げる、下に置く、提供する、供給する、促す」の意)の過去分詞suggestusから派生した名詞です。さらに遡ると、sub(「下に、下から上へ」— sub-を参照)とgerere(「持つ、運ぶ」— gestを参照)から成り立っています。
ラテン語における意味の変遷は、「積み上げる、構築する」から「アイデアを前に出す、提案する」へと進化しました。英語では、14世紀後半には「問題として心に提示する行為」を指すようになり、さらに「提案、声明、宣言」といった意味も持つようになりました。1600年頃には、あるアイデアが別のアイデアを連想や自然なつながりで思い起こさせる作用を指すように意味が拡張されました。英語における「悪への促し」という古い概念は、suggestiveという婉曲的な表現に今も残っています。
催眠術における「信念や衝動を被験者の心にほのめかす」という意味は、1887年に登場しました。