水鳥、家禽の一種である Anatidae(カモ科)の鳥で、古英語では duce(ただし、属格形の ducan でのみ見られる)という言葉が使われていました。これは「カモ」を意味し、文字通り「水面に潜るもの」という意味です。古英語の *ducan(「潜る、ダイブする」)に由来していると考えられています(詳しくは duck (v.) を参照)。この言葉は、古英語の ened(カモ)に取って代わり、ほとんどのインド・ヨーロッパ語族の「カモ」という名詞の語源である PIE *aneti- から派生したものです。
In the domestic state the females greatly exceed in number, hence duck serves at once as the name of the female and of the race, drake being a specific term of sex. [OED]
家禽として飼育される場合、メスの数が圧倒的に多いため、duck はメスの名前と同時に種全体を指す言葉となり、drake はオスを特定するための専門用語となりました。[OED]
愛称としての使用例は1580年代から確認されており(詳しくは ducky を参照)、duck-walk(カモのようにしゃがんで歩くこと)は1915年までに登場しました。また、duck soup(「簡単にできること」のスラング)は1899年に使われ始めました。Duck's ass(カモの尻)という髪型は1951年から見られます。Ducks-and-drakes(水面で平らな石を跳ねさせる遊び)は1580年代からあり、比喩的に「無駄に何かを捨てる」という意味で使われるようになったのは1600年頃です。