古英語の liccian は「舌で表面をなめる、舐める、舐め取る」といった意味で、これは原始ゲルマン語の *likkon に由来しています。この語は古サクソン語の likkon、オランダ語の likken、古高ドイツ語の lecchon、現代ドイツ語の lecken、ゴート語の bi-laigon などと同源です。さらに遡ると、インド・ヨーロッパ語族の語根 *leigh-(「舐める」を意味する)にたどり着きます。
フランス語の lécher やイタリア語の leccare は、これらのゲルマン語からの借用語だと言われています。また、比喩的な表現である lick (one's) lips(期待に胸を膨らませて舌なめずりをする)は約1500年頃から使われています。Lick-ladle(1849年)は、人間の寄生虫を指す古い表現でした。そして、lick (someone or something) into shape(1610年代に使われた表現)は、クマが子を育てる様子に由来しています。
Beres ben brought forthe al fowle and transformyd and after that by lyckyng of the fader and the moder they ben brought in to theyr kyndely shap. ["The Pylgremage of the Sowle," 1413]
「クマはすべての子を産み出し、変形させた後、父親と母親の舌でなめることによって、彼らは本来の姿に戻される。」(『魂の巡礼』、1413年)