1835年、「音を表す文字、音声記録に使われる文字」という意味で使われました。これは phono-(音)と -graph(書かれたもの)を組み合わせたものですが、この古い意味はあまり一般的ではなく、現在ではほとんど使われていません。
「録音から音を再生する機器」(talking phonograph、トーマス・エジソンが発明)は1877年から使われるようになり、ここでの -graphは「記録するための機器」という意味合いが強くなりました。「イギリスではこの言葉は初期のシリンダー式機械のみに残っていますが、北アメリカでは record player や record deck など、イギリスの gramophone に相当する意味で広く使われるようになりました」とオックスフォード英語辞典(OED)にも記されています。
この機械で作られた録音は最初 phonogram(1879年)と呼ばれました。また、音を発する物体の振動を記録するための初期の機器は phonautograph(1859年、フランス語の phonautographe、1855年から)と呼ばれていました。
エジソンの機械は単なる音声記録装置、つまりフォノグラフ以上のものです。実際には音を再生または再生する装置であり、適切な名前を付けるなら
“Palingenophone.” それがこの機械の正しい名前になるべきです。これまでのところ、単にフォノグラフと呼ばれてきました。[ルイ・エルスバーグ、「喉とその機能」、ニューヨーク:1880年]