古英語のsur「味が鋭く酸っぱい、酸味のある、発酵した」は、原始ゲルマン語の*sura-「酸っぱい」(古ノルド語のsurr、中オランダ語のsuur、オランダ語のzuur、古高ドイツ語のsur、ドイツ語のsauerも同源)から、PIE語根の*suro-「酸っぱい、塩辛い、苦い」(古教会スラヴ語のsyru、ロシア語のsyroi「湿った、生の」、リトアニア語のsūras「塩辛い」、sūris「チーズ」も同源)から来ている。フランス語のsur「酸っぱい、酸味のある」(12世紀)はゲルマン語からの借用語である。
「気性が厳しい、しぶとい、すねた性質を持つ」という意味は13世紀初頭から。whisky sour(1885年)の意味は「レモンを加えた」(1862年)。Sour creamは1855年から証明されている。Sour grapesは、手に入らないものを軽視する傾向を表す比喩として、空腹の狐のイソップ寓話から1836年に使われた。
The Fox, when hee cannot reach the grapes, saies they are not ripe. ["Outlandish Proverbs Selected," London: 1640]
ぶどうに手が届かない狐は、それが熟れていないと言う。[「Outlandish Proverbs Selected」、ロンドン: 1640年]