おおよそ1200年頃には「楽器の音」を意味し、13世紀中頃には「大声での発言や叫び声、騒音」といった意味が加わりました。そして1300年頃には「何らかの音、特に大きくて不快な音」として使われるようになりました。これは古フランス語の noise(「騒がしさ、妨害、騒乱、口論」)から来ており、11世紀には存在しましたが、現代フランス語では chercher noise(「口論をふっかける」)という表現でしか使われていません。また、同じ単語が「噂、報告、ニュース」といった意味でも用いられましたが、その起源は不明です。元々の英語では gedyn(dinを参照)という単語が使われていました。
ある説によれば、ラテン語の nausea(「嫌悪、迷惑、気 discomfort」、文字通り「乗り物酔い」)から派生したとされています(nauseaを参照)。別の説では、ラテン語の noxia(「害、傷害、損傷」)から来たとされています。オックスフォード英語辞典(OED)は「この単語の意味はどちらの説とも矛盾している」と述べていますが、nauseaが俗ラテン語で「不快な状況、騒音、口論」といった意味を持つようになった可能性もあります(古プロヴァンス語の nauza(「騒音、口論」)と比較)。また、annoy(「迷惑をかける」)や noisome(「不快な、害をなす」)といった類似の単語との混同もあったようです。
1300年頃からは「妨害」や「報告、噂、スキャンダル」といった意味でも使われるようになり、中英語では時折「心地よい音」を指すこともありました。16世紀から17世紀にかけては「楽器を演奏する集団」を意味することもありました。劇場での舞台指示として使用される Noises off(「舞台裏での音響効果、通常は大きくて混乱した音で、観客が演劇の一部として聞くもの」)は1908年に登場しました。