「頭蓋骨、頭の骨組み」という意味で使われるようになったのはおおよそ1200年頃で、当時は sculle という表記がされていました。この言葉はおそらく古ノルド語の skalli、「禿げた頭、頭蓋骨」を意味する言葉に由来しており、スカンジナビア語全般で使われていた言葉です(スウェーデン語の skulle、ノルウェー語の skult などと比較)。さらに遡ると、古英語の scealu、「殻」を意味する言葉とも関係があるかもしれません(詳しくは shell (n.) を参照)。
しかし、南西部の文献で早くから見られることから、オランダ語や低地ドイツ語の類似語(たとえばオランダ語の schol、「芝、氷の塊」を意味する言葉。ただし「頭の骨組み」という意味はありません)から派生した可能性も考えられます。また、古フランス語の escuelle、「ボウル」を意味する言葉からの派生は、音や意味の観点からはあまり可能性が高くないようです。古英語では頭蓋骨を heafod-bolla と呼んでいたこともありますし、ラテン語の cranium も中英語では少なくとも一度は braynpanne と訳されていることが確認されています。