「市民同士やコミュニティ内での戦い」を意味し、14世紀後半から「市民」を意味するcivilが使われていました。具体的にはbatayle ciuile「市民戦争」などの表現が見られます。civil warという正確なフレーズは15世紀後半に確認されており、ラテン語ではbella civicusと表現されていました。古英語ではingewinnという言葉が使われていましたし、古代ギリシャ語ではpolemos epidemiosが用いられていました。
初期の使用例は主に古代ローマに関連していましたが、後にイギリスでは議会とチャールズ1世の戦い(1641-1651年)を指すようになり、アメリカでは南北戦争(1861-1865年)のことを指すようになりました。この呼称は完全に不正確だと批判されることもありましたが、戦争中に北部で(他の名前とともに)使われ、「Century Magazine」で1884年から1887年にかけて発表された「Battles and Leaders of the Civil War」シリーズによって広まりました。
"The war between the States," which a good many Southerners prefer, is both bookish and inexact. "Civil war" is an utter misnomer. It was used and is still used by courteous people, the same people who are careful to say "Federal" and "Confederate." "War of the rebellion," which begs the very question at issue, has become the official designation of the struggle, but has found no acceptance with the vanquished. To this day no Southerner uses it except by way of quotation .... "The war of secession" is still used a good deal in foreign books, but it has no popular hold. "The war," without any further qualification, served the turn of Thucydides and Aristophanes for the Peloponnesian war. It will serve ours, let it be hoped, for some time to come. [Basil L. Gildersleeve, "The Creed of the Old South," 1915]
「州間戦争」という呼び方を好む南部の人々もいますが、これは学術的で不正確です。「市民戦争」という表現は全くの誤称です。礼儀正しい人々、つまり「連邦」と「連合」と言うことに気を使う人々が使っています。「反乱の戦争」という表現は問題の本質を無視しており、公式にはその戦いを指す名称となりましたが、敗北した側には受け入れられていません。今日に至るまで、南部の人々は引用以外ではこの呼称を使いません……。「南北戦争」という呼び方は外国の書籍ではまだ使われていますが、一般的には受け入れられていません。「戦争」という言葉だけで、トゥキディデスやアリストファネスがペロポネソス戦争を指したように、私たちの時代にも長く通用することを願っています。[バジル・L・ギルダースリーブ、「南部の古い信条」、1915年]