中英語の sethen は、古英語の seoþan に由来し、「沸かす、沸騰点まで加熱する、(食べ物を)茹でる」という意味です。また比喩的に「心が乱れる、悩む」とも使われました(これは第2類強変化動詞で、過去形は seaþ、過去分詞形は soden です)。さらに遡ると、原始ゲルマン語の *seuthan に起源があり、これは古ノルド語の sjoða、古フリジア語の siatha、オランダ語の zieden、古高ドイツ語の siodan、現代ドイツ語の sieden(すべて「煮る、茹でる」を意味します)と同系です。さらに遡ると、印欧語族の語根 *seut-(「煮える、沸騰する」を意味する)に行き着きます。
この言葉は、boil(「沸騰する、煮える」)という動詞が一般化することで、元々の意味は薄れましたが、比喩的な使い方は残っています。特に液体に関しては、1530年代から「熱を伴わずに上昇する、波立つ、泡立つ」という意味で使われるようになりました。また、1580年代には人や集団が「内面的に動揺している、心がざわついている」という状態を表す比喩的な使い方も見られます(これは seething に暗示されています)。古英語では「火で試す、心配で苦しむ、荒れた水の中で翻弄される」といった他動的な比喩表現もありました。現在では弱変化動詞として活用されるようになり、昔の過去分詞形 sodden(「煮えた、茹でられた」)はもはやその形で認識されていません。