1580年代には「何かを誰かに考慮してもらうために伝える行為」という意味で使われるようになりました。これは refer(参照する)と -ance(名詞を作る接尾辞)を組み合わせたものか、フランス語の référence(参照)から来ていると考えられています。このフランス語は、中世ラテン語の *referentia(参照すること)から派生し、さらにラテン語の referentem(参照する人、名詞形は referens)から来ています。
「特定の情報が見つかる本や箇所への案内」という意味での使用は1610年代から記録されています。1837年には「参照されるべき人や物」という意味で使われるようになりました。「推薦状」という意味は1895年から見られます。Reference book(参考書)は、必要に応じて参照されることを目的とした辞書や百科事典などの本を指し、1808年に登場しました。reference library(参考図書館)は1834年に使われるようになりました。「in reference to」(〜に関して」という表現)は1590年代から証明されています。
「不正確な拡張により、現在ではこの言葉が人柄の証人として参照されることを許可された人や、さらには書面による推薦状を指すこともあります」とFowlerは1926年に述べています。かつて「雇用を求める人々のために推薦状を書く人」という意味で使われていた言葉は referee(仲裁者、1862年)でしたが、この言葉は職業的な物乞いや泥棒の共犯者を指す悪いニュアンスを持っていました。