14世紀後半、excepciounという言葉は、「何かのルールや条件から除外する行為や事実」を意味していました。この言葉は、アンゴー・フランス語のexcepcioun(13世紀後半に法的な文脈で「被告が提出する正式な異議や抗議」を指す)や、古フランス語のexcepcion、さらにはラテン語のexceptionem(主格ではexceptio)から派生しています。これらは「例外、制限、限定、異議」といった意味を持ち、excipere(「取り出す」の意)の過去分詞から派生した名詞です(詳しくはexceptを参照)。
1400年頃からは「留保や免除」を意味し、15世紀後半には「除外されるもの」という意味でも使われるようになりました。to take exception(「異議を唱える、反対する」)という表現は、ローマ法でexcipereが現代の弁護士がobjection(「異議」)と言うように使われていたことに由来しています。
exception that proves the rule(「例外がルールを証明する」)という表現は法的な背景を持ち、exceptio probat regulam、つまりexceptio probat regulam in casibus non exceptis(「例外は、除外されていない事例においてルールを証明する」)の略語から来ています。この言葉はシセロに由来すると言われています。ここでのexceptionは「誰かまたは何かを除外する行為」を指し、除外される対象そのものではありません。また、proveは「ルールを試す、真実を検証する」という意味です。
1893年7月1日付の「Notes & Queries」に掲載された記事(F.C. Birkbeck Terry)では、この表現が法的な専門用語から来ていることを指摘し、「しかし、科学的な正確さは今や別の視点からこの問題を扱っている」と付け加えています。この変化は、Rev. H. Percy Smith(「Glossary of Terms and Phrases」、1885年)が指摘しており、彼はexception proves the ruleの一般的な理解を「例外が存在することはルールの存在を証明する」または「例外はすべてのルールに不可欠である」と定義しました。
しかし、Smithはこの表現が本来意味するところは、「ルールに対する特別な例外は、特に除外されていない事柄に関してそのルールが成立することを証明する」というものであると指摘しました。