古英語の ribb は「肋骨」、つまり人間や動物の長くて細い、湾曲した骨の一部で、主に内臓を保護する役割を果たすものを指します。この言葉は、原始ゲルマン語の *rebjan に由来し、同じ語源を持つ言葉としては古ノルド語の rif、古ザクセン語の ribbi、古フリジア語の rib, reb、中オランダ語およびオランダ語の ribbe、古高ドイツ語の ribba、現代ドイツ語の Rippe などがあります。
Boutkan は、この言葉が印欧語族の *rebh-(「屋根を覆う、覆いをする」という意味)から派生したという古い説には疑問を呈しています。特に「肋骨」という意味への発展がゲルマン語とスラヴ語にのみ見られるため、信憑性が低いと考えられています。
料理用語として「牛や豚などの肉の塊で、肋骨を含む部分」を指す意味は15世紀初頭から見られます。また、「船の湾曲した骨組みの材木」を指す意味は1550年代から使われています。
Rib-roast(肋骨付きの肉の塊を焼く料理)は1889年までに登場しました。Rib-eye(肋骨の外側に位置する肉の切り身を指す言葉)は1926年にアメリカ英語で使われ始め、eye は肉屋特有の意味で使われています。Rib joint(売春宿を指すスラング)は1943年から使われており、おそらくアダムの肋骨にちなんで名付けられたもので、rib(女性や妻を指す言葉)は1580年代から証明されています。