14世紀後半に登場したbabiという言葉は、「どちらの性別の乳児」を意味し、babe(乳児)という単語に-y(小ささを表す接尾辞)を付けたものです(3)。
「子供じみた大人」という意味は約1600年から使われるようになり、「集団の中で最年少」という意味は1897年に登場しました。また、恋人への愛称としての用法は、1839年ごろには確認でき、1901年までには定着していたようです(『オックスフォード英語辞典』は「19世紀の例におけるスラングの程度は簡単には判断できない」と述べています)。この言葉の人気は、1922年ごろから学生スラングとして使われるようになったbaby vamp「人気のある女の子」(vamp(n.2)を参照)によってさらに高まった可能性があります。
「他人の目に映る自分の小さな反映」という意味は1590年代に見られ(pupil(n.2)と比較)、形容詞としては1750年までに使われるようになりました。Baby food(ベビーフード)は1833年に登場しました。Baby blues(青い目を指す言葉)は1892年に記録され、赤ちゃんの多くが青い目を持つがその色を保つ子は少ないことから生まれた表現かもしれません(このフレーズは1950年代から60年代にかけて「産後うつ病」を指す言葉としても使われました)。
「empty the baby out with the bath (water)」という表現は、1909年にジョージ・バーナード・ショーの作品に見られます(ドイツ語のdas Kind mit dem Bade ausschütten(子供を水ごと捨てる)という表現は17世紀から使われているのと比較してください)。A baby's breath(赤ちゃんの息)はその甘い香りから猫を引き寄せると考えられており、1897年にはある種の花の名前として定着しました。
フランス語のbébé(19世紀)は英語から来たと言われていますが、フランスの方言にも同様の意味の言葉が存在していました。