15世紀初頭、「権力やお金などを誤用する、悪用する」という意味で使われるようになりました。これは古フランス語の abuser(14世紀)から来ており、「欺く、虐待する、誤用する」という意味です。さらに遡ると、俗ラテン語の *abusare、ラテン語の abusus(「虐待、使い果たすこと」)が語源で、これは abuti(「使い果たす、消費する」、また「誤用する、虐待する、誤った使い方をする、暴力を振るう」)から来ています。この言葉は ab(「離れて、遠くに」、ab-を参照)と uti(「使う」、useを参照)を組み合わせたものです。
また、15世紀初頭から禁じられた性的状況を指す言葉としても使われ始めましたが、当初は近親相姦や自己虐待(マスターベーション)、同性愛、売春などを意味していました。1550年代には特に「性的に誤用する、強姦する」という意味で使われるようになりましたが、オックスフォード英語辞典の第2版ではこの用法は廃れたとされ、現代の「(誰かを)望まない性的活動にさらす」という意味は20世紀後半に新たに作られた表現のようです。薬物に関してこの意味で使われるようになったのは1968年からです。「厳しい言葉で攻撃する、罵倒する」という意味は1600年頃から見られます。関連語としては Abused(虐待された)、abusing(虐待している)があります。