「特定の木や低木の実で、種が木質の覆いに包まれていて、熟しても開かないもの」、中世英語の note から、古英語の hnutu、さらに原始ゲルマン語の *hnut-(古ノルド語の hnot、オランダ語の noot、古高ドイツ語の hnuz、ドイツ語の Nuss「ナッツ」の語源でもある)、さらに遡ると印欧語族の *kneu-「ナッツ」(ラテン語の nuxや nucleus も参照)。
「睾丸」を意味する用法は1915年に記録されており(nuts)、Nut-brown「熟して乾燥したナッツのように茶色い」は1300年頃の動物に関する記録、1500年頃には女性の肌の色を指すようになった。機械的な nut(ナット)がボルトに付くものとして初めて記録されたのは1610年代で、何らかの形状の類似から名付けられたと考えられている(nutは15世紀初めから他の小さな機械部品を指すのにも使われていた)。比喩的な nuts and bolts「基本、要点」は1952年に使われるようになった。アメリカ英語のスラングで「何かを得るために必要な金額」を指す用法は1912年に記録されている。
「クレイジーな人、変わり者」という意味は1903年から使われており、イギリスでは nutter という形が1958年に記録されている。Nut-case「クレイジーな人」は1959年から、nut-house「精神病院」は1929年に使われた。この意味については nuts を参照。スラングでは、nutは「流行に敏感で見せびらかしの若者」を指すこともあり(OEDによると)、1904年に記録され、1910年代には flapper の男性版とされていた。