「while」という言葉は、特に「何かが起こるまでの短い時間」や「特定の条件が続く間」を指します。古英語では hwile といい、これは hwil の対格形で、「時間の間隔」を意味します。この語は、原始ゲルマン語の *hwilo に由来し、さらに遡ると印欧語の *kwi-lo-、つまり「静かに休む」という意味の語根 *kweie- から派生したものと考えられています。もともとは「休息の期間」を意味していましたが、ゲルマン語の中で「時間の期間」を指すように変化しました。
現在では time(名詞)にほぼ取って代わられていますが、いくつかの定型表現(例えば all the while)では今でも使われています。また、「何かをするのにかかる時間」や「時間の費やし方」を表す意味は、worthwhile や worth (one's) while といったフレーズに残っています。
接続詞として使われる場合、「同時に」「〜する限り」といった意味を持ち、これは古英語の þa hwile þe(直訳すると「その間に」)に由来します。
「whiles」(副詞的な所有格)は13世紀初頭から記録されており、whilst は14世紀後半に登場しました。この形は、amongst や amidst と同様に語源とは関係のない語尾が付いたものです。また、while-you-wait(待っている間に提供されるサービス)という表現は1911年から使われています。1384年にウィクリフは、ラテン語の vicissitudo を whileness と訳しています。
この語のゲルマン語系の同根語には、古サクソン語の hwil、古フリジア語の hwile、古高ドイツ語の hwila、現代ドイツ語の Weile、ゴート語の hveila などがあります。これらはすべて「時間の間隔」や「その間」を意味し、もともとは「休息」を表していたと考えられています(古ノルド語の hvila「ベッド」、hvild「休息」と比較)。