1200年頃の英語で、quitenは「借金や請求を返済する、清算する」といった意味で使用されていました。この語は古フランス語のquiter(「罪を晴らす、無実を証明する」)に由来し、他にも「解放する、手放す、免除する、放棄する」といった意味でも使われました(12世紀、現代フランス語ではquitter)。さらに、この語はquite(「自由な、完全な、解放された、未婚の」)から派生し、中世ラテン語のquitusやquittus、またラテン語のquietus(「静かな、安らかな」)とも関係があります。特に中世ラテン語では「戦争や借金から解放された」という意味で使われていました。この語は印欧語族の語根*kweie-(「休む、静かにする」)に由来しています。
「報酬を与える、返す」という意味は13世紀中頃から見られ、「復讐する、報復する」「自分を弁明する」という意味は14世紀後半に登場しました。1300年頃には「無罪を宣告する、告発を免れる」という意味でも使われるようになりました。
「去る、立ち去る、離れる」という意味は14世紀後半から確認されており、「(何かを)やめる、停止する」という意味は1640年代に現れました。「諦める、放棄する」という意味は15世紀中頃からです。関連語として、Quitted(過去形)、quitting(現在分詞)があります。Quitting time(「その日の仕事が終わる時間」)という表現は1835年から使われています。