13世紀後半に入って、「馬を擦り磨く」という意味で使われるようになりました。この語は、古フランス語の curreier(「馬にカリーコームをかける」)から来ており、さらに古フランス語の correier(「整える、準備する、カリーする」)に由来しています。これは、強調の接頭辞 con-(com-を参照)と、ドイツ語起源の reier(「整える」)が組み合わさったものです(readyを参照)。関連語として、Curried(カリーした)、currying(カリーにする)が挙げられます。
「curry favor」(「お世辞を言う、必要以上に親切にして好意を得ようとする」)という表現は、16世紀初頭の民間語源による変化で、もともとは curry favel(1400年頃)という古フランス語の correier fauvel(「偽りの、偽善的なことをする」)から来ています。これは文字通り「栗毛の馬をカリーする」という意味で、中世フランスの寓話において栗毛の馬は狡猾さや欺瞞の象徴とされていました。ドイツ語の den falben (hengst) streichen(「お世辞を言う、甘やかす」)も同様で、直訳すると「灰色の馬を撫でる」となります。
古フランス語の fauvel(後に fauveau)は「休耕、灰色」といった意味を持ちますが、初期の用法で具体的にどの色を指していたのかは不明です。この語は、fauve(「子鹿の色の馬、暗い色の物、鈍い」)の縮小形から来ており、Fauvistを参照してください。ここでの二次的な意味は、古フランス語の favele(「嘘、欺瞞」)と音が似ているために混ざり合っています。これはラテン語の fabella(fabulaの縮小形、fable (n.) を参照)から来ています。中英語では、favel(「馬の一般的な名前」)という語が使われていましたが、同じ形の favel または fauvel(古フランス語の faveleから)は「お世辞、誠実でないこと、二重性、狡猾さ、陰謀」といった意味を持ち、「Piers Plowman」という作品の中にも登場するキャラクターの名前として使われています。