「クラス、種類、バラエティ」という意味で使われるこの言葉は、古英語の gecynd「性質、種族、家族」に由来しています。これは cynn「家族」(詳しくは kin を参照)と関連があり、さらに遡るとプロト・ゲルマン語の *kundjaz「家族、種族」、さらにはインド・ヨーロッパ語の語根 *gene-「生む、繁殖する」に繋がります。この語根から派生した言葉は、繁殖や家族・部族集団に関連する意味を持っていました。
アイルフリックが「創世記」を古英語に翻訳した際、彼はこの言葉を gecyndboc(「性質の書」)と表現しましたが、1150年から1250年にかけてその接頭辞は消えていきました。英語以外での正確な同族語はありませんが、ゴート語の -kundsや古高ドイツ語の -kundのように、形容詞の語尾として使われている例が見られます。また、英語では名詞の後ろに付く接尾辞(例:mankindなど、また godcund「神聖な」も比較)としても使われています。さらに、古英語の時代には「生まれつきの特性、性格」や「誰かに自然で適切な方法や様式」といった、現在ではほとんど使われない意味もありました。
「~の一種」というフレーズ a kind of(1590年代)は、何かが他のものに似ていることを示す表現として使われ、1804年には kind of stupid「少し愚かな(人)」のように副詞的に拡張されました。しかし、当初「良い用法」とされた文法規則では、our kind of people「私たちのような人々」や some kind of joke「いくつかの種類のジョーク」のように形容詞として使うことは不正確とされていました。All kinds(すべての種類)は古英語の alles cynnesに由来し、中英語では時折 alkinsと短縮されて使われることもありました。